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Sachiko's Diary 沖幸子の日記 〜with愛犬ドンキー〜

私が撮影したマウイの空

7月△日
週末、梅雨の晴れ間を利用し、梅干しの土用干しをする。
毎年、梅干、ラッキョウ漬け、梅酒は手作りするのがこの季節のわが行事。
今年は昨年の梅酒がかなり残っているので梅干しとラッキョウのみ。
キッチンに広げた梅とシソの、甘くて草のような香りが広がる。
早速、新ショウガを梅汁につける。2、3日すれば見事な紅しょうがの出来上がり。
細切りにして巻きずしに添えると懐かしい亡き母の味。今から楽しみ。
7月□日
朝からテレビ局へ。
みのもんたさんの「おもいっきりイイ!!テレビ」に三度目のゲスト出演。
テーマは「ドイツ流長持ち術!」この物価高を何とかして乗り切ろうということらしい。
テレビの人たちは、よくまあいろいろなテーマを考えること。感心してしまう。
夜、ジムでひと泳ぎした後、締め切り間近の原稿のためパソコンに向かう。
7月○日
今日も蒸し暑い!
湿度の高い日本の夏は、外国人にとってはもちろん、日本人の私にも住み辛い。

夜、友人のN女史より久しぶりにメールが届く。
便りのないのは無事で元気な証拠。彼女の場合もピッタリ。
元気なフツーのオバサンも負けそうなくらい元気はつらつ。
大手の新聞社を定年退職した彼女は、なんと農業大学の研究生になり、「クマの生態学」を学ぼう(?)としている。
この4月は一か月、イギリスに語学研修にも出かけた出かけたらしい。
まだまだ仕事でアクセクしている私なんかよりズーット優雅な生活を楽しんでいる様子。聞くだけでこちらも元気になりそう。
今度、美味しいものを食べながら話を聞くことに。
6月□日
休日の午後、シャンプーを買いに近くのセイジョーへ。
店先で目玉の商品を手にとってじっくり眺めている婦人。よくみると、大手人材会社のS社長ではありませんか。
お出かけの帰りかしら、私より大先輩のS社長はいつも美しい。
「こんにちはア」と声をかけたとたん、“すっぴんの私”に気がつき、すぐに後悔。
知らんブリもできたのに、ね。
「こんな姿でごめんなさい」
「私だってふだんはもっとひどいわよオ」。
やっぱり、ね。ひどい姿なのだ。
彼女とは家が近いせいか、ドンキーの散歩の途中とかでよく出会う。
彼女の猫ちゃん(いつも名前を聞き忘れる)とわが愚犬とは同じ獣医さん。

夜、アメリカ帰りの、サックス奏者、佐藤恭子さんのジャズのCDを聴く。
郷里の高校の後輩でもある彼女とは、先日の同窓会で演奏してもらった縁で知り合う。
サックスの響きにつられ、みょうに、昔訪れたボストンの町がなつかしくなる。
ニューヨークとは違った雰囲気でジャズが似合う街。
カニ、ロブスター、そしてマグロ、sea foodの味も想いだす。あのレストランはまだあるかしら。
唯一のお土産は、手のひらに乗るくらいのロッキングチェアのミニチュア針刺し。
時間が経ちすぎて背もたれがサビて、かなりのアンチーク状態だが、いつもデスクの上のインテリアになっている。気に入ったものは捨てられない。
6月○日
六月に入り、早くも入梅。
アメリカやヨーロッパも真夏日が続いているらしい。
急に思い立って那須の山荘へ。
この週末を逃すと7月末まで時間が取れない。
昨秋に凍結防止の「水抜き」をしているので、今度は「水だし」。
今年初めての山荘入りなので管理人さんに手伝ってもらう。
これでいつでも美味しい水も飲めるし、温泉にも入れる。
熱い温泉につかりながら手足を大きく伸ばす。
いいなあ、サイコー!
窓の木々に向かって大声で叫ぶ。何もかも忘れ、エコな気分。
「ホー、ホケキョー」。
標高1,000メートル。鶯の声も山の遅い初夏を告げている。
一昨年植えたさくらんぼもブルーベリーも長い冬の風雪に耐え、大きくなった。
少し終わりかけた山つつじもきれい。
都会の金属音になれたわが身には、木々の間をぬって流れる風の音も小川の
せせらぎも”自然のサプリメント”。
そうそう、野生のマーガレットの植え替えをしようかしら。
暖炉のパチパチと燃える薪の赤い炎を見つめながら、頭は空白の時間。
明日の夕方は、忙しい東京。思うと心が重くなりそう。
5月□日
故郷のいとこから野菜が届く。
夫婦で作った野菜を時々送ってくれる、その心遣いがうれしい。
今回は、旬のえんどうや新玉ねぎなど。季節の旬の香りがキッチンに広がる。
おすそ分けする知人の顔をおもいうかべながら心が躍る。郷里のエンドウは東京産とは違い、豆の実がたっぷりゴツゴツ入っていて、とても甘くて美味しい。
薄口しょう油と砂糖で甘辛くサッと煮付け、火からおろす直前に溶き卵を加えると、旬の一品になる。お惣菜にもお酒のつまみにもお弁当のおかずにも最適。新玉ねぎは、そのまま薄くスライス。ポン酢と削りかつおでいただくのが簡単で美味しい。どれも子供の頃の母の味。遠い昔ののどかな子供の頃が、急になつかしくなってくる。

5月△日
「とてもすてきなスカーフですね」と、街では知らない人から、もちろん、知っている人からも声をかけられる。
マウイのリッツカールトンのブティックでゲットしたスカーフ。
日本では見かけたことのないニューヨーク・ブランド。名も知らないブランドとインド産のアメジストやムーンストーンの原石が縫い付けられている珍しさとキラキラ感が気に入って、直感的に買ってしまった。
何より極めつけは、“半額セール”だったから。月や地球ではないんだから、たまには“軌道”をはずしてもいいかな、と、自分へのご褒美。

異国を旅する楽しみは、日本では誰も知らない優れた“無名ブランド”との出会いなのです。

5月○日
マウイ島から帰ったら、なんと2キロも増えているではありませんか。
空気と果物が新鮮で美味しいので、ついつい“アロハ”の気分でデザートのアイスまで欲張ったツケ。ふだんの夜は、ケーキやアイスクリームは勧められても「パス」なのに。
帰国したその夜、スポーツクラブへ。いつものクロストレーニングとマシンとストレッチ、そして少し泳ぐ。
このクラブはホテルの最上階なので、天井が高く、晴れた日には富士山を眺めながらのトレーニングができるのといつも静かなのが気に入っている。
トレーナーに「久しぶりですね」と声をかけられたので、少しストレッチを手伝ってもらう。 「今日は身体が柔らかいですね」と、トレーナー。
南の青い海にもぐったせいか、心も身体ものびのびムード。長くは続かないけどね。

4月○日
気がつけば、枯れたグミの木の根元にかわいい若芽が!
5年前に、小さな鉢植えのグミを見つけて以来大事に育てたかいあって、2年前から赤い実をつけるようになっていた。
ところが昨年の夏、涼しい那須の山の中で著作活動に専念し、数日ぶりに帰京したら、グミの木の美しかった緑の葉が、なんと全部茶色に変身している!夏の猛暑にやられたのだ。庭の片隅のグミの水遣りを頼むのを忘れていた。2メートル近くまで大きくなっていたのに。かわいそう。
「ごめん、ごめん」と、枯れた枝をポキン、ポキンと折りながら、心は湖の底まで深く落ち込んでしまった。かつてのかわいい赤い実を思い出しながら。

小鳥と競って食べたあのすっぱい味もなつかしい。
どうしても見捨てる気にならず、15センチくらいに小さくなったグミの木に毎朝水をやりながら「ガンバレ、ガンバレ」と話しかけることに。
そして、忙しくてしばらく“ご無沙汰”していたある日、グミの木の新芽を発見したというわけ。
自然の生命力の強さ、そして「何事も最後まであきらめないこと」。
グミの木が教えてくれたのかも。

3月○日
朝の新幹線で神戸へ。
花博覧会でのトークショーに出演。
帰りは神戸空港から飛行機で羽田へ。同行のわがスタッフのSさんと“あることで賭け”をして私が勝ったので、機内での飲み物をご馳走になる約束。ところが、ターブランス(ゆれ)が続き、飲み物サービスは行なわれず残念ながらパス。(ちなみに機内の飲み物は100円なり)。
玄関に入ると待ってましたとばかりドンキーのお出迎え。あの賭けのお茶代(!)は盲導犬に寄付してもらおうかな。
3月○日
午後からの審議会は脳が働かない。時差ボケのせいか、歳のせいかしら。
夜スタッフ研修で挨拶。勤続10年以上のスタッフたちが増えたのはうれしい。
会社の歴史も22年。駆け足の毎日だった。
昨日は、ドンキーの健康診断にかかりつけの獣医さんの往診。13歳になるカレは後ろ足が少し弱ってきて長い階段を登れない。でも、歯もきれいだし(少し短くなってきたけど)、食欲旺盛、元気、元気。人間で言う80歳以上にあたる高齢犬だが気力は人一倍ある。
元気なカレを見ているとこちらも勇気づけられる。
2月○日
D社のY会長と帝国ホテルで短いランチ。女同士で同い年のせいか話が弾む。
趣味の話、仕事の悩みなどいつもトップは、見た目より孤独で地味なのです。
夜はネイルサロンで気分転換。その後ジムでトレーニング。
寒い冬の夜空の月だけが明るい。星は都会のビルの明かりに消されてほとんど見えない。那須の山荘の星空はさぞ澄み渡ってきれいだろうなあ。
2月○日
一月はいぬ(帰る)、二月は逃げる、三月は去る。
私の故郷では駆け足のように過ぎ去る1月、2月、3月をこのように表現する。
なるほど、春に向かって冬の短い太陽の日ざしが気ぜわしく走り去っていくような毎日です。
冬の陽炎のような日ざしにも少しづつ春を期待する今日この頃。
4月からの人事のこと、もろもろの会議。
出版企画の打ち合わせなど。
1月○日
何事も最初があれば終わりがある。
苦しいときはいつも思い浮かべるとっておきの私の得意フレーズ。
原稿の締め切りに追われると、いくら楽天家の私でも人生が一度に暗くなる。
もっとのんびり楽しいはずの毎日をこんな憂鬱な気分に追い込んだ自分が恨めしい。夜、気分転換にジムへ出かけ、少し身体を動かす。脳に酸素が送り込まれ気分転換とともに身体も元気になる気がする。
今年もいろいろとやることが多そう。
1月○日
早朝より、テレビ朝日のスタジオへ。
昨年暮れよりスーパーモーニングの月曜日コメンテーターを引き受けている。
今年の私のモットーは“何事もチャレンジ!”。3月までがんばります。
番組終了後、雑誌取材を受ける。グランドハイアット1階のティーラウンジでお茶を飲みながらの和やかな朝のひと時。大きなガラス越しに冬の朝の澄んだ空気がいやにまぶしく、心地よい。早起きは、やっぱり気持ちのいいもの。 着替えの時間もなく、会社へ直行。