沖幸子イメージ
関心を呼ぶ地球物理学
今年の夏は、これまでにない熱帯日が続くでしょうから、大変。
最近、多くの人々が口にする話題である。地球温暖化から始まり、最近の異常気象について、世界の人々の関心が高まっている。
あたかも今月、ドイツで開催されるサミットの主要テーマも地球温暖化の問題を取り上げている。
この地球温暖化や地震などの自然災害を予知したり、究明する自然環境汚染対策などはすべて地球物理学と称される。
この学問は、地球上で起こるさまざまな自然現象を物理学的に、なぜ地球温暖化や異常気象が起こるのかを究明、研究するのである。
しかし、その原因の究明は、これだけ科学や技術が進歩した現在でもそう簡単ではないらしい。地球は常に変動する複雑で巨大な複合体であり、個々の自然現象を学問的に解明できるほどシンプルではない。
温暖化の原因は、地球を取り巻く二酸化炭素ガスが増えたからだとも言われるがこれもまだまだ研究の余地があるという。海中には、大気中の60倍もの二酸化炭素が含まれており、人間の出す二酸化炭素の約40%くらいを海水が吸収してくれるという説もある。これらのすべてのメカニズムの解明もまだまだ地球物理学的にはこれからの課題だそうだ。
一万年前は、地球は氷河期であったといわれる。
これは、太陽の日射量が地球の回転運動の周期によって左右されるからだ。その地球の自転速度もこれまた、月の運動に左右される。そのほか、地球内部の変動、潮汐力なども大きく影響する。
地球物理学のもうひとつのテーマ。それは言うまでもなく「地震予測」である。
今これを書いている間も、わずかな微震が感じられたが、「何月何日の何時にどこでどんな地震が起こる」ことを予知するのは、今の地震学の力では不可能だそうだ。
「うなぎ」などの生物や動物の異常行動や「地震雲」などの自然現象で予知できるという説もあるが科学的根拠はないらしい。今の地震予測は一昔前の台風予測のレベルでしかないという。
人類に残された地球規模的な自然現象の課題。その究明はまだまだこれからだ。
地球物理学に関心が高まり、研究が進歩前進することは大歓迎。
地球温暖化現象などの地球規模の課題が政治の黒い渦の中に巻き込まれることなく、全人類のための学問をサポートすることで、各国が一致協力することを願わずにはいられない。

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